「琉球漆器最古の老舗として120年以上の家業を守り、600年以上の歴史を持つ漆工芸の伝統と未来を担う時、外の世界ともっとリンクすることに意義を見出しました。」
嘉手納豪は、情熱に溢れた若き作家と共に”ミッドセンチュリー”をイメージした漆の色7色を開発、様々な塗の技術から生まれるエフェクションを新しい模様に昇華させた。「普段、先代たちが愛用していた道具を受け継いでいますが、最近古い容器に入った顔料を見つけました。今回の開発にはこの顔料も使用しています。古い道具や伝統の素材で色を見出し、形を作る。伝統を守るためにも、新たな挑戦を続けて行くことが必要なのです」
Go Kadena – 嘉手納豪
約120年の歴史を持ち、2010年には皇之梅堆錦薄茶器が伊勢神宮に奉献されたことでも話題となった沖縄最古の老舗琉球漆器工房「角萬漆器」6代目。沖縄モノづくり産業の発展を構築するNPO法人メイド・イン・ジャパン・プロジェクト沖縄支部の理事でもあり、作家、生産メーカー、デザイナー、流通の各分野に従事する会員とともに、勉強会やイベントを行う。