時に勘定を超越させる
芸術と創造の素晴らしさを求めて。
PLAZA HOUSE PLATFORM プロジェクトのアートディレクターとして、初めて沖縄を訪れた彼は、沖縄の工芸が生まれる現場を新鮮な眼差しで見つめ、作り手ひとりひとりと真摯に会話を重ねて、このプロジェクトの方向性を見出した。
「沖縄にはどこを切り取っても強い”ミッドセンチュリー”の色彩やフォルムを感じる。西洋の文化がダイレクトに沖縄へ影響を与えた時代。そのテイストを作品の根底に表現したい。それは派手ではなく、自然や伝統に対してむしろ謙虚で、人間的な生活や創作欲に満ち溢れた時代だった。人間の手によってつくられているという”modern tradition”の精神が、沖縄の人の手から生まれる新しい工芸となるに違いない」。
そこには、時に感情を超越させる芸術と創造のすばらしさが潜んでいると、彼は確信している。
DESIGN DIRECTOR
Alexandre Miel – アレクサンドル・ミエル
フランス・パリ出身。
アートの学位を取得後、銀座カネマツ(パリ支店)、LANVIN、Christian Dior Coutureを経て20001年、Christian Diorメンズ/レディースコレクションディレクター就任。退職後、バリ島へ移住。
フリーのデザイナーとしてアトリエ兼工房を主宰、2007年よりCatheriene Andreのアートワークコンサルタントに携わる。