心に寄り添い、調和する色彩。
沖縄の地が、創作意欲を刺激する。
日記の代わりに糸を編み、日々に出会った景色や感情をニットで綴る。薄目で見ると時代の流れを軽やかに乗りこなす流行のようでもあり、しかし結局は、どんな渓流にも揺るがない岩のように留まる美となる。
そんな色彩を詩のように綴る人。それがカトリーヌ・アンドレという女性だ。
色彩の魔術師とも呼ばれ、毎シーズンの流行色を司る彼女が、今回”色”の専門家として、このプロジェクトのアドバイザーを担う。
「沖縄のことを頭の中から消すことができないの。仕事のすべてから離れるはずのバカンスの最中でさえも。それがなぜだか私には感覚的にわかるんだけど、まるで説明がつかない。ビジネスと友情がこんなに親密になったことなんて今までなかったもの。いつだって沖縄は予想や予感を上回る驚きと喜びを与えてくれるスリリングな場所。太陽と海の光の強さ、人の柔らかさ。そんな魅力がダイレクトに、私の創作意欲を刺激し続けるのよ!」
COLOR
Catherine Andre – カトリーヌ・アンドレ
フランス南東部の町・ミヨーを拠点に、ヨーロッパ各国をはじめ世界中に販売拠点を持つニットデザイナー。毎年の流行色を決定する色彩委員会の会員としても長年のキャリアを持つ。ミリ単位まで計算されたジャガード織りで、精密で繊細な描写をニットに表現する。ロージャーズ、ジャルダンでは毎年2回、トランクショーを開催している。